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中国新聞

非行立ち直りへ民間と連携
県警呼び掛け 広島と周辺の団体初会合


 就職の世話・体験活動支援

 広島市と周辺の民間団体などが非行少年の受け皿づくりに連携して取り組む「立ち直り支援ネットワーク」が二十九日、発足し広島市中区の県警本部で初会合を開いた。県警が呼び掛け、新たに活動を始める団体も参加。就職の世話や趣味の活動をする場の提供など、それぞれの少年に合った多彩な支援ができるよう、連携し取り組んでいく。

 就労支援をする特定非営利活動法人(NPO法人)コーチズやお好み焼き店、広島掃除に学ぶ会、学習支援をする大学院生ら十五団体・個人が参加。うち、県美容業生活衛生同業組合や老人福祉施設など四団体が新たに名乗りを上げた。

 県警少年サポートセンターを通じ、矯正施設を出た少年や暴走族メンバーらをサポート。職場を用意したり、学習、サークル活動、福祉体験などの支援メニューを作り、受け入れる。

 県警はこれまでも少年の立ち直りを進めてきたが、希望する働き口やサークルがないケースもあった。新たな団体に加入してもらい、互いに情報交換もできる場をつくろうと準備していた。

 病院の慰問活動などをするコーラスグループ「コスモス」の代表古田瑶子さん=広島市西区=は「一緒に練習し舞台に立てば気持ちも通じ合い、良い方向に向かうと思う」と話している。県警は福山や呉市などでも団体や個人などに協力を呼び掛ける。

(2004.11.30)